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Ripple Learner's Credo:

​​受講生の皆さんと目指していきたいあり方

「強く、優しく、美しく」

「強く」=

  1. 複雑で残酷な現実から目を背けずに真実を探求し続ける勇気と知性

  2. 自分の弱さや至らなさを認めて直視することができる心のしなやかさ

  3. 自分や周囲の人たちの幸せを守り、豊かな社会を実現するための強さを育んでいく向上心

「優しく」=

  1. 理を尽くすだけでなく、相手の感情的な側面にも配慮した接し方ができる深淵なコミュニケーション能力

  2. 個人を責めるのではなく、罪や失敗を犯してしまった背景や構造的な原因に思いを馳せることができる温かい洞察力

  3. 才や強さに傲らず、環境や機会に恵まれなかった人の境遇やつらさに思いを寄せ、かれらの幸せを願い、正しい道を歩めるよう優しく見守っていく本質的な謙虚さ

​「美しく」=

  1. 他人の喜びを自分の喜びと感じ、目の前の人にどんな価値を届けられるかをつねに考えることができる心の習慣

  2. 人としての正しいあり方、豊かで幸せな社会のあり方を考え続ける思考習慣

  3. 人や社会のあるべき姿への信念を持ち、どんな状況でも曲げずに貫き続ける美しい生き方

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強く、優しく、美しく

強さや優秀さは絶対的なものではありません。
どんな特徴が有利に働き、強さとなり、才能と見なされるかは環境次第です。たまたま自分が持っている特徴が、たまたま生まれ落ちた環境や価値観の中で有利に働いているということでしかありません。いま恵まれている人も、環境や価値観の変化、ちょっとした不幸によっていつでも逆の立場になり得てしまいます。

そして、強さや優秀さは天からの賜りものです。
心の強さや穏やかさは、優しく穏やかに接し心理的安全性を与えてくれた家族や、つらいときに寄り添ってくれた周囲の人たちのおかげです。すばらしい才能や努力できる性質は、遺伝的要因や、たまたま出逢った人や本や機会、好奇心の芽を摘まず、可能性に蓋をせずに接してくれた大人たちのおかげです。
逆に、つらい状況、恵まれない状況にある人は、本人の努力や創意工夫が足りなかったのではなく、生まれ落ちた環境や与えられた機会に恵まれなかった人たちです。
いまあなたが享受している強さや才能、努力できる性質は、そっくり全部あなたの功績ではなく、多かれ少なかれ周囲から与えられたものです。

人よりも多くの才に恵まれた者は、その力を世のため、人のために使わねばなりません。
天から賜った力で人を傷つけること、私腹を肥やすことは人のあり方として美しくはありません。

世界から与えられたものを世界に返していくこと、強き者が弱き人を見守り、ときに手を差し伸べてともに生きていくことはこの世の摂理です。

生きていれば、楽しいこと、嬉しいことばかりではありませんし、すべてにおいて強く完璧な人はいません。

つらいこと、心が折れそうになることもありますが、自分自身や大切な人たちの幸せを守っていけるよう、もっともっと成長していきましょう。
世界の複雑さ、知らないことの多さに打ちのめされそうになることもありますが、ヒトや社会やこの世界についてより深く正しく理解できるよう、学び続けていきましょう。
追い詰められて自分を曲げてしまいたくなることもありますが、思いやりと優しさを忘れず、人としての美しいあり方を守り抜いて、たくましく生きていきましょう。

本当の幸せや豊かさとは何かを考え続けながら、すべての人が明日の朝を楽しみに生きられる社会をみなさんと一緒につくっていけることを願っています。

2021年4月15日

​若尾和紀

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